盲学校Q&Aを掲載しました。
大分県立盲学校に関するQ&Aをつくりました。 本校のことを少しでも知っていただければうれしいです。
以下、Q&Aです。
A1 盲学校と聞くと、全く見えない人が通って学んでいる印象を受けることがありますが、実際は、視力でいうと0(全く見えない方)光覚(光を感じる方)から、0.3くらいの方まで幅があります。さらに、見える範囲(視野)がせまい方など視力の低い方以外の視覚障がいがある方もいます。さらに、障がい発生時期も、人それぞれです。 本校では、一人一人の見え方に対応して支援を行っています。
A2 盲学校に入学する対象となる方は、メガネやコンタクトを着けても視力が、おおむね0.3未満、または視野がせまいなど,視機能に障がいのある方です。その他、入学の時期などは、通常の小学校、中学校、高等学校に準じています。詳しくは、本校にご相談ください。電話097-532-2638まで。
A3 入学金、授業料、教科書代は不要です。その他、学用品や給食費、通学費、校外学習費なども、家庭の収入の状況に応じて援助が受けられます。 詳しくは本校までご連絡ください。電話097-532-2638
A4 全学部通じて月曜日から金曜日まで授業があります。 幼稚部は9時から、小学部、中学部、高等部は8:30から始まります。小学部高学年、中学部、高等部は6時間授業を受けて、15:30に終わります。小学部は1時間の授業が45分、中学部と高等部は50分です。給食もあります。
A5 近年、盲学校在籍幼児児童生徒数は、30名程度で推移しています。 人数は、必ずしも多くありませんが、幼児児童生徒一人ひとりにしっかり対応できる体制を整えています。
A6 大分市の中心地(金池町)にあり、大分駅府内中央口を出て国道10号線に沿って東に歩くと10分ほどで本校に着きます。最寄のバス停は大分バス「顕徳町」です。
A7 明治41年創立という歴史のある学校です。当初は私立の学校としてスタートしましたが、その後県立学校となりました。この間、多くの卒業生が大分県をはじめ、全国で活躍しています。
A8 本校は、幼稚園にあたる幼稚部、小学校にあたる小学部、中学校にあたる中学部、高等学校普通科に相当する高等部普通科、特別支援学校高等部若しくは高等学校を卒業した者が職業教育を行う専攻科があります。
A9 専攻科では、視覚障がい者が仕事面で自立する手助けとなるはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格取得を目指して、身体の働きや針の打ち方、マッサージの方法などを学習し、卒業すると国家試験受験資格を得ることができます。
A10 幼稚部、小学部、中学部は校内で進学するケースが多数ですが、通常の小学校や中学校に進学することもあります。普通科は、大学や専門学校、盲学校専攻科等への進学および一般就労等を目指します。専攻科は、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ師の免許を活かして、訪問マッサージ、病院、介護施設等で就業しています。また、盲学校の専攻科の教員を目指す方もいます。
A11 幼稚部、小学部、中学部、高等部は、一般の幼稚園や小中学校、高等学校と同じ内容を学習しています。他に、盲学校独自の内容としては「自立活動」という学習があります。自立活動の時間には、点字の読み・書きの学習や、安全に歩けるようになるための歩行の学習、弱視レンズを使っていろいろな物を見る学習、触って調べたりする学習など、それぞれの障がいに合わせた学習をしています。 また、視覚障がいのほかに他の障がいも併せ有する幼児児童生徒には、それぞれの障がいの状況に合わせた学習内容を考えて授業を組み立てています。
A12 修学旅行、遠足、校外学習、文化祭、運動会などがあります。 その他、九州地区の盲学校が集まって行われる弁論大会、音楽大会、体育大会もあります。
A13 県内で唯一の視覚障がい教育を行う学校なので、全県から学校に通ってきます。そのため、通学が困難な生徒のために寄宿舎があります。その他、校内には点字ブロックが設置されており、視覚障がいに配慮されたつくりとなっています。